イーキンは記者からKENTを1本もらい火をつけてつぶやいた「タバコは最初の一口がおいしい、食事の時も最初一口のお酒がおいしい。」恋について説明はしない、38歳になったし、初恋はもう二度とできない。休む時期もある。南海で魚を捕っている漁師と同じように。(禁漁の時期がある)
イーキンは芸能界に入ってから、人気がないときも自分の気持ちを隠すことなく話してきた。恋はずっと続いていた、あるいは新しい恋が訪れた。たとえばイーキンは一生マギーと一緒にいると思っていたら、ジジが勝ち誇った顔でイーキンの家から出てきた。空いている時間がない漁師のように恋に忙しい。
ジジと別れてから半年、20年間まっしろな時はなかった。次の恋のために「おいしさ」をとっておく。今映画を撮っていて、出演者は奥さんや恋人がいる、みんなイーキンに言う「ひとりもいいんじゃない。」男は気が多い。
意外なことにひとりになってから仕事も多くなった。タイでうちの週刊誌が水着姿を撮って、男っぷりも上がった?仕事も恋も「力をためて」向かえる。
タイで水着姿を撮られた時、イーキンはウルトラマンを撮影していた。デビューの時、ミス香港がイーキンにこれからの夢をひとつひとつ書かせたことがある、何年かたってタイムカプセルを掘り起こしその内容を読んでみた。
「信じられない、アルバムを作りたいというのがほんとになって、風雲の風も演じられた、ウルトラマンも日本人しかできないと思っていたけれど、タイでもできた。」お金持ちになりたいとか、社長になりたいとかは書いてなかった、投資に失敗したのは運気がわるかっただけ、目標はだいたい達成している。」
投資の失敗について(マギーと買ったマンション)イーキンはまいったという顔をした。サイクンの方がロッククライミングとダイビングに便利、もし記者がきても警備がしっかりしているところに入った。「タイポウに住んでた終わりの頃に不動産屋さんから電話がかかってたり、隣の人が駐車スペースに線を引いたりしてたんだ。(いやがらせ)香港は住むところと稼ぐお金を比べられる、稼いだら出て行け、引っ越さないとまわりがいらいらする。」「サイクンに住んでから、サンサンにあんたはだらけて野心がないと言われた。」
ジジもまたサイクンで物件を買った。会うのが便利だから。別れた後、ジジは香港島の山に引っ越した。もともと無理やりイーキンにあわせたのだ。女の子は山の方が気になり、男は田舎暮らし、ふたりがあわないことはみればわかる?イーキンはため息混じりに「二人が別れる時は考え方がちがったから。」
イーキンは自分の世界にはまっている、自分のやりたいことが自然にやってくると信じている。求めるものはない。EEGに冷遇されていた3年、BMAからアルバムを出し、またもどってくる。イーキンはヨーロッパ旅行と同じ感じ、最初はどきどき2回目からはゆっくり歩けると言う。
----昔は10万枚売れていた、今は稼げないとわかっているのになんで元気なの?
「違うよ、昔は急いで歌って、はもりの部分は録音しないの?あっいいです、撮影に行かなきゃ…今は陳光栄が気軽にギターを持ってきてリハして、時間の心配はしない。」「以前は1日中どうすれば売れるか考えていた。RPGゲームの攻略本があって真ん中のドアに入ればクリアできるとわかっている、でも左右のドアも試してみたい。今は攻略本を持っていないからおもしろい。」
「ファン達はアルバムのことは心配しないで欲しい、自分たちからコンサートのようにファンに夢をあげたい。」
イーキンはゲームが好き、芸能界は複雑、仕事の空き時間1人でゲームをして悪口を聞かないようにする、これもまた自分を守る為。
BMAが映画に進出してイーキンはまたカッコイイ役を演じる。EEGの時は阿saとコメディをやってた。
「実際…がまんしかない。役者がかならず通る道だから、ユンファも「上海灘」、「英雄本色」のあとコメディをやった。役者としてなんでもやる、僕もできたしかしこのあともとにもどさないと。」
「タイ人と自分がウルトラマンを演じる、彼たちはイーキンはヒーローだと思っている、コメディのこtはみんなたぶん知らない、よかった。」
「ハリウッドはバットマンを撮るのをいやがっている、やりすぎだから…。日本のアニメ「ゲッターロボ」は主人公が指名手配されたり早乙女博士が精神病で人を殺したり。今回のウルトラマンは変身の道具が戻ってきた。正義の味方は子供の夢を破りたくない。映画会社にお願いして撮影のあとウルトラマンのかぶりものをもらうことになった。」
ああ、なんて子供オトナなイーキン。
去年のドラマ、評判はまずまずだったけど。
「ペリコプターからずりおちるシーンをやりたかった。ドラマを撮ったら賞をもらえるわけではない、以前自分が怒っていたのはTVBが歌手がドラマに出演すれば賞をもらえるというのがばれたこと。今回は新曲がないし自分がTVBの条件にあっていなかったのがよかった、自分はがんこかもしれない。」
インタビューも三時間になると記者にタバコをもらうことはなく、アシスタントにマルボロライトを買いに行かせてずっと吸っていた。
恋はちょっと試すだけならよかったのにタバコやお酒のようにはまってしまう。中頃からはもう楽しくない、お互い疲れてしまう。恋の終わりもイーキンは毎回衝撃的だった。
「昔の写真をみるとおもしろい、友達やスタッフが増えていて、お互いの髪型や外見に笑える。別れた彼女の写真を見ても笑えない。サンサンが自分を見て(サンサンも離婚している)しょうがいという顔をする。」
「友人、マネージャーなら一生一緒にいられる、恋人はそれができない、問題はどこ?あるいは覚悟すること、友情は愛情より長い。」
「まだいい、ぼくはあまり考えない、昔の写真もパソコンの中にある、ノートパソコンはよく変わる。恋人の顔も想像して幻に変わる。」
去年のマギーのビキニも幻?「ないない。イーキンがいいって言ったなんて雑誌が作ったこと、だって前の前の彼女だよ。」
前の前の彼女。
「1人は慣れた?いい質問だね。何ヶ月もたって慣れてわかった。デビューしてからずっと彼女がいた。歳をとって自分はなんで止まっちゃったんだろう。最近一緒に映画を撮ってるみんなは1人になった僕に「いいじゃん。」
「人のまねをして不動産投資に失敗した。なんにもないと気になることはない。」
さびしくない?
「それはほんとは(銃で頭を撃つポーズ)簡単、自分が楽しんでいるか?という問題。ちょっと止まってもできる、さみしいという気持ちはまだ何ヶ月か先かも。」
今後ジジとの関係は?
イーキンはもう言わない、実は前よりうまく別れた、どうやって処理するか、結局、前の前の前の彼女のように時間をかけて当事者たちも忘れてしまうのがいい。
彼女がTVBのレポーターでイーキンにインタビューしても本人たちも見ている人も忘れてしまっている。
イーキンの家には超合金がたくさんある。朝服を着がえる時、ガンダムのザクのポーズをする。「10年前友達に幼稚だって言われた、でも40になって友達もやっている、自分の夢をかくすことはないよ。」
問題はヴィトンとファンケルが好きな女の子とイーキンとは合わなかった。「女の子は早く大人になり男は子供のまま。」マギーは三歳年上で大人だった、ジジは八歳年下だったけどはやく大人になってしまった。